立山連峰縦走
〜薬師岳・五色ヶ原・立山〜 その3
小屋から出発し1分のテント場から、(トップ画像の)二つの峰。
スゴノ頭と越中沢岳がみえます。
テント場からは早速、下り、登り、下りとアップダウンが始まりました。
二つ目の下りを下りきった鞍部がスゴ乗越。
しばし休憩し、最初のピーク、スゴノ頭の登りに取り付きます。
![薬師岳と遠くに笠ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ic8a86dfab5699b55/version/1598769312/%E8%96%AC%E5%B8%AB%E5%B2%B3%E3%81%A8%E9%81%A0%E3%81%8F%E3%81%AB%E7%AC%A0%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
スゴノ頭付近より。
ハイマツ越しに薬師岳が良く見えます。遠くに笠ヶ岳も見えてます。
スゴノ頭はピーク手前がハイマツと真砂の広場のようになっていて、そこから越中沢岳方面に下るのでピークは踏みません。
広場で休憩し、まずは鞍部まで100mほど下ります。
すでにかなり暑くなってきました。
![越中沢岳まであと少し](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ib86edd2688b1ee1e/version/1598774286/%E8%B6%8A%E4%B8%AD%E6%B2%A2%E5%B2%B3%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%A8%E5%B0%91%E3%81%97.jpg)
越中沢岳は完全に南向き斜面の登りなので、晴れていると日射がきついです。鞍部から280mほどの登り返しです。
急登部分を終えるとホッとするこんな道に。
登山道脇にはチングルマの花が。
道の先に見えるのが越中沢岳の山頂です。
![越中沢岳より五色ヶ原方面](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i34cf63111bce4683/version/1598774333/%E8%B6%8A%E4%B8%AD%E6%B2%A2%E5%B2%B3%E3%82%88%E3%82%8A%E4%BA%94%E8%89%B2%E3%83%B6%E5%8E%9F%E6%96%B9%E9%9D%A2.jpg)
越中沢岳から五色ヶ原方面。
遠くに立山も見えているが、とにかく五色ヶ原が見えてなんとなくホッとする。
ただしあまり早く見え過ぎるともう少しと思い込み、気が抜けてしまうのが…。怖いです。
ここからまた250m弱下って、250m強登り返します。
そうすると中央にみえる山頂部の尖った鳶山です。
![リンネソウ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/if733dc6a8e2f1b20/version/1598774521/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%82%BD%E3%82%A6.jpg)
リンネソウ。
リンネは輪廻ではなく、カール・フォン・リンネという人の名前です。
カール・フォン・リンネは「分類学の父」と呼ばれた生物、植物学者で、そのリンネが「私の花」と呼んだのはこの花。
かつての日本名は「夫婦花」。安易だが分かりやすい。
草本(草)ではなく木本でチングルマなどと同じ小低木ですね。
結実率が低く主に地下茎で増殖しているらしいです。
小さな花々にも様々な生き残り戦略があるんですね。
![クロトウヒレン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/id1c714dea71b8f04/version/1598771655/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%92%E3%83%AC%E3%83%B3.jpg)
アザミなどと同じキク科でトウヒレン属。アザミはアザミ属。
トウとは漢字で「唐」で 外来的な という意味があります。
針葉樹のトウヒも漢字だと唐檜。
トウヒレンやトウヒのどこがどう外来的か?というのはおそらく名を付けたの人の主観ですので、そこは…感じ取って下さい。
![アラシグサ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/iad0978cee92160cc/version/1598774619/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%82%B5.jpg)
めちゃくちゃ地味だけど名前は嵐草。
これはさすがに名前負けか。
嵐の中でも生育できるという意味合いなのでしょうか。
それを言うと大抵の高山植物はそうしているわけで…。
花の名前は命名者の主観が多分に含まれますので、なんでだ!と言っても仕方ないんですね。
![鳶山のお花畑](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i8df0c09af1f2456b/version/1597746518/%E9%B3%B6%E5%B1%B1%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%8A%B1%E7%95%91.jpg)
鳶山も途中から勾配がきつめになり、隣の無名ピークとの鞍部に登るとその先の斜面はお花畑。
写真だとよく分かりませんが、おおー!となる感じです。
ハクサンイチゲとシナノキンバイがメインの雪田系です。
![五色ヶ原](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ie1177e8112651a94/version/1597746578/%E4%BA%94%E8%89%B2%E3%83%B6%E5%8E%9F.jpg)
鳶山を越えるといよいよ五色ヶ原。
さっそく山頂から木道が延びていて、その先の先に赤い屋根の五色ヶ原山荘が見えました。
右奥の方に点在するのが三日月池。
白いのは雪渓です。
だいぶガスってきました。