王座奪取なるか!シェルター対決(重量編)
※今回はあまりにも趣味性の強い極々個人的な内容です。重量などの数値以外の内容はオール主観です。
「あれ、もうこれでいいじゃん」アライテントのスーパーライトツェルト2に出会った時の感想です。
本体重量は普通のソロテントの半分以下、それでいて普通のソロテントより遥かに室内容積(床面積もだけどとにかく容積)がデカイ。
張るのも撤収も早い。
非の打ちどころないな…と。
(※時に猛烈な結露と強い雨の時の縫い目からの浸水はありますが…それは自分的には許容範囲。ですので決して万人向けではありません。あくまでも個人的な感想です)
それまで使っていたアライテントのエアライズ1はそこからほぼお蔵(大好きな超名作テントです)。
その後各社から続々リリースされる軽量テントにも目が向かず。
雪山でも案外いけることが判明し、ソロでいくならいつどこにいくにも迷うことなくほぼこれ一択。
それから今現在まで約7年ほどメインを張り続けている次第です。
たまに浮気的にちょっとクセの強いNEMOの「スパイク1P(設営総重量847g)」とか信州トレイルマウンテンの「ストックシェルターPRO(設営総重量468g)」も使いましたが、各々軽いし良さはあるにせよ、とにかくスーパーライトツェルト2は居住性がレベル違いです。
(※何度も言いますが個人的な感想です)
近年1kgを切るソロテントなんか別に珍しくなくなってきていますが、
結局ソロのドーム型は容積が小さいし、
メーカーが自ら「クレイジーな発想のテント」と謳う超高級テントや、
最近普通に見かけるビビィタイプ(こういうやつ)はいくら軽いからと言っても対象外。
そうなると本当にスーパーライトツェルト2を超す存在に出会えませんでしたが…
そんななか、いつもの如くロストアローのオンラインストアをうろついていると、アウトレットページで…
ついに対抗馬になりそうなアイテムと出会いました!
その名もSEA TO SUMMITの「スペシャリスト デュオ」
より軽いスペシャリスト ソロと一瞬迷いましたが、対抗すべきはあくまでもスーパーライトツェルト2なので、こちらをゲット。
※2021年9月13日現在もロストアローのwebサイトで40%OFFで販売中!
2013年に商品紹介のyoutubeが投稿されているので発売はその頃なのでしょうか?
SEA TO SUMMITの現行テントとしては後継というか進化版?のアルトとテロスと言うモデルが発売されています。
ちょっと色々設計され過ぎてて僕には無理でした。
ご覧の通り外袋に何が何グラム的なこと書いてありますが、正直シビア見る(ややこしい)人間にとってはあてになりません。
量るまでは分からない。
ってことでとりあえず入手したての本日は重量測定で勝負です。
まずは嵩を比較。重量よりもこれが重要だったりもする。
左がいま王者のスーパーライトツエルト2のフルセット。
※インナーポールを忘れていました。
右が挑戦者のスペシャリスト デュオ、グレーのスタッフバッグにペグやポールも全て収まっています。
うーん?トータルで見ると似たようなものかな。
王者のように小分けの方がパッキングで処理しやすい、でもまぁこれは工夫でどうにでもなるので著しい差はなく互角。
ではでは、王者のセットを改めて計測してみます。
※ガス缶はサイズ比較用です。100g入りの小さい方のOD缶です。
まずは本体。
防水のスタッフバッグに入れているのでそこも省かずに量ります。
397g(ツエルト362g+防水スタッフバッグ35g)
案外重いな。
実はこのツエルトの正式名称はスーパーライトツェルト2"ロング"。近年モデルチェンジしてロング化してしまい、重量がちょっと(12g)増していました。
旧モデルの普通のスーパーライトツェルト2は凍って裂けたり、ペグ刺しちゃって穴空いたり、撤収で横着してループが千切れたりで、なんとか補修しながら粘りましたが、いざという時のガイドの重要アイテムでもあるので昨年このロングに買い替えました。
次はペグ、もちろんペグケースも。
6本でも張れますが8本あると快適なので、8本で。
74.5g
平均で1本あたり10gを切るのはほっそいチタンペグのおかげ。
これを8本だと48gで収まるのですが、このペグだけだとあらゆる地面に対応できないので、いろいろ混ぜてます。
張り綱は
49.5g
これの軽量化は特に考えたことないなー。
わりと最近投入したモンベルのトレッキングポール。
伸縮不可のシンプルな作りなので軽い。けどアルミなんでそれなり。
長さは120cmと長めだけど、これがスーパーライトツェルト2にはジャストサイズ。
331.5g
軽さを追求するなら
ブラックダイヤモンドのデイスタンスカーボンZが120cmで300g、でも2万円オーバーのセレブポールです。
ちなみにモンベルのこちらは2本で10,780円也。
これを導入して衝撃的な居住空間に変貌を遂げました。
130.5g
スーパーライトツェルト2を使う上で絶対に欠かせないアイテム。(※個人の感想です。)
アライテントの純正品。
と言うことで計測終了ー。
本体 397g
ペグ 74.5g
張綱 49.5g
ストック 331.5g
インナーポール 130.5g
で合計983gでした…。あれやっぱり案外重いな。
これらを組み合わせてこんな風に設営します→奥秩父縦走 道具編
この中でインナーポールの効果も説明しています、言葉では通じない。と、この時も書いてますね。
ではいよいよ
挑戦者のスペシャリスト デュオの計測です。
こちらもますは本体から
579.5g
広げた時の大きさの感じよりも重量は軽く感じる。
何デニールだっけ?
・スペシャリスト デュオ
シェル→20Dの超軽量防水透湿素材パーテックス®エンデュランス
壁面とフロアと前室→15D防水ナイロンを使用。
・スーパーライトツェルト2ロング
28DリップストップナイロンPUコーティング
でした。
※デニールとは糸の太さを表す単位で、分かりやすく言うと9000mの長さの時のグラム数です。
15Dの糸は9kmの長さでたった15gという感じです。小さければ小さいほど軽い、つまり細いってことですね。
ちなみに9kmというと、東京駅と下北沢駅を直線で結んだ距離とほぼ同じです。
山で言うと水晶岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳~黒部五郎岳を直線で結ぶと9kmになります。
さて少し脱線しましたが、次は設営に必要なポール。長さは97cm。
トレッキングポールで代用可能とあるけど…
そうすると伸縮式になってしまうので重量増は必至。
とりあえずこのままで。
140.5g
ペグもとりあえず純正で、一本11gの6本。
あと付属していたタオル(もしや結露拭き取り用か…不吉…)が11g。
ということで
77g
タオルの11gはいつでも削れる。
更にペグはまだ軽量化の余地あり、といっても数グラムですが。
タオルはSEA TO SUMMITの主力商品のひとつなのでPRと捉えましょう。
忘れちゃいけない外袋。
これも防水の他のものに変えるかもしれないけど、とりあえず。
11g
関係ないけど外袋が設営マニュアルになってる。
で、全部を収納して再計測。
812g
スーパーライトツェルト2のセットが…983g。
!!!やられた…。
重さの面では王者の完敗です。
外袋に書いてあった重量の合計が846gだったので、薄々気づいていましたが、なんかショック。
しかもタオル抜いてペグ変えれば800g切りますね。
MSRのカーボンリフレックス1(カーボンポールのおしゃれテント)と同じじゃん!
軽っ!!
あとは居住性、設営のしやすさ、結露の具合、耐風性…
まだ負けてない!まだ負けてないぞ。スーパーライトツェルト2!
あ、でもコスパは断然スーパーライトツェルト2に軍配。いやこれは負け惜しみか。
でもこれで諸々快適だったら実はすごく嬉しかったりして。
ついにメインテントが変わる日がもうすぐそこに来ている!?
さぁ実用編はどこでやろうかなー。
※もしここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら本当に私的な内容ですいませんでした。
そしてお付き合いいただきありがとうございます!!