8月の2つの周回登山
2021年の8月は台風や前線の影響で身動きが取れない日々が長く続きました。そんななか悪天候の合間を縫って歩いた2つの登山。
大河原峠から双子山~蓼科山周回
![大河原峠](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ie0c0a8311ee8005e/version/1631179378/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E5%B3%A0.jpg)
北八ヶ岳は大河原峠にやってきました。
登山口から2,000mを超えているとさすがに涼しいです。
今日はここからまず双子山に登り、双子池、亀甲池を経て天祥寺原へ、急登で将軍平に登り蓼科山を往復し、ここ大河原峠に戻ってくる周回登山です。
![蓼科山山頂](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/icd2b597c68f3bde8/version/1631181138/%E8%93%BC%E7%A7%91%E5%B1%B1%E5%B1%B1%E9%A0%82.jpg)
天祥寺原からの急登を登り、将軍平から岩場をグングン登り詰めるとゴロゴロ岩の広い山頂部に到着!
でもその広さも分からないほどガスガス。
風も強く、ささっと写真だけ撮って蓼科山頂ヒュッテに戻りちょっと休憩後下山開始です。
![針葉樹の森](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i508f323e31e1efbf/version/1631349993/%E9%87%9D%E8%91%89%E6%A8%B9%E3%81%AE%E6%A3%AE.jpg)
蓼科山からの下り道でやや雨がパラつくような気配がありましたが、まともには降られずに無事下山できました。
帰り道ではすごく美味しい(しかも安い!)古民家レストランで食事をご馳走になり、更に岡谷の富士アイスでソフトクリームをご馳走になり、じまんやきをお土産にいただくという、たくさん歩いてたくさん食べて!のとても充実の一日となりました。
お疲れ様でした、そしてほんとうにご馳走様でした!
新穂高から槍ヶ岳(山荘)~双六(小屋)
day1
![石垣](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i6f9febcb1a142526/version/1631350074/%E7%9F%B3%E5%9E%A3.jpg)
中央西線の塩尻~南木曽間は先日の大雨以来運休。
計画していた中央アルプスの縦走を断念…。
「まぁ天気だしなぁー仕方ないよなぁー」なんて思いつつもなんだか気力も無くなり…
企画も思いつかず、PCいじる気もせず…
なんだかまずいぞ!!と思い、とりあえず歩きに出かけてみようってことでとりあえずひとり新穂高へ。
翌週には奥穂高岳のガイドも控えていたので、高山植物の開花状況を見るついでに槍ヶ岳へ。
写真は新穂からの歩き始めで現れる苔に覆われたモコモコの石垣。
day2
![ヨツバシオガマ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ia82a209204273c84/version/1631350162/%E3%83%A8%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%82%AC%E3%83%9E.jpg)
雨の一晩を過ごし、小雨混じりの飛騨沢沿いを進みます。
途中から普通にザーザー降り。
まぁ覚悟はしていましたけどね。
飛騨乗越に向かって淡々と登ります。
雨に打たれてなお美しいヨツバシオガマ。
![槍ヶ岳山荘](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ie816fe2110646153/version/1631350249/%E6%A7%8D%E3%83%B6%E5%B2%B3%E5%B1%B1%E8%8D%98.jpg)
槍ヶ岳山荘到着、外の雨が避けられる椅子のところの中は人とザックがどっさり。近づけません。
そしてまだ朝と呼べる時間でかつこんな天気なのに、意外にも穂先へ向かう人が多い多い。
ガラガラで詰まらずに往復できるようだったら頂上踏もうと思ってたけど…パス。ちょっと想定外。
![西鎌尾根](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i7cbd0788aec9f12b/version/1631350288/%E8%A5%BF%E9%8E%8C%E5%B0%BE%E6%A0%B9.jpg)
西鎌尾根で双六方面に向かうことにしました、この道は久々。
登りで雨に濡れ、西鎌に入ると冷たい風も当たるようになってきたので、レインの下にフリースを着こんで手袋とネックウォーマーをプラスして体温を保ちます。
しばらくそのまま歩いていると体温が上がって風が心地いいようになってきます。
雨の日の稜線での体温調整って人それぞれですけど、けっこうコツが要ります。
![アオノツガザクラ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/ide4249f660ec7685/version/1631184308/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%83%84%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9.jpg)
景色は期待できないので、足元をみると色々咲いていました。
ミヤマリンドウ、タカネシオガマ、キバナノコマノツメ、モミジカラマツ、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、コウメバチソウ、ミヤマホツツジ、エゾシオガマ、トウヤクリンドウ、ミヤマウイキョウ、イワオウギ、ハクサンイチゲ、と挙げればきりがないほど。
![双六池キャンプ指定地](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/iee1e8f0985654f0a/version/1631350414/%E5%8F%8C%E5%85%AD%E6%B1%A0%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E6%8C%87%E5%AE%9A%E5%9C%B0.jpg)
いったんすっきりと切れたガスも小屋まで下りてしばらくするとまたこの有り様。
まぁまぁそんな日もあります。
これから混雑してくることが予想されたので、静かな(小屋から遠い)池の方にツエルトを設営。
まだ昼ちょっと過ぎだったので、一瞬一気に新穂高まで下ることもよぎったけど…この後も雨が降るか降らないかみたいな微妙な天気。
なにもストイックなことをしに来たわけでもないし、せっかく背負って来た食料もあるし。幸い分厚い本も持ってきてるし。
小屋でお酒を買い込んで昼からひとり宴会です。
槍ヶ岳出発時に考えていた双六岳の往復なんて案は頭からすっ飛んでました。
day3
![新穂高](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i5f163cc0603ee062/version/1631188590/%E6%96%B0%E7%A9%82%E9%AB%98.jpg)
わさび平から舗装路を経て新穂高へ戻ってきました。
鈍っていた体は後半舗装路でちょっと疲れが出ました。
そしてこんな天気でもやっぱり山歩きは楽しい。
家もいいけどテント生活もいい。
そう思えてなんか一安心。
帰りは中崎山荘 奥飛騨の湯に立ち寄り。
露天風呂の源泉を(加水しないため)竹の衝立で冷やした、ややぬるめな感じがとても自分好みの温泉です。
雨にやられた8月、楽しみにしていた御嶽山は台風で中止。プライベートのご依頼をいただいていた塩見岳も強烈な低気圧で泣く泣く中止。その時の大雨被害で次の中央アルプスには近づくことすら出来ず…結局ガイドの仕事の2/3は消えてなくなりました。
これもこの仕事の弱点、それは承知の上でやっているんですが、さすがにここまでやられるとちょっと恐怖心が芽生えましたね。
さてさてこれから季節はまもなく秋。
秋の登山はどうなることやら。
☆募集中の企画です!!
○テント泊or小屋泊、選べます。基本的にテント装備はデポするので登る時は軽身です。
【2021年10月15日(金)~17日甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳】
○多くの峠を越えて進む、歩き応えアリの1泊2日。
○行動食ってどのくらい必要?水って何リットル持てばいいの?何が必要で何が不要?そんな疑問もずばっと解決。
○はじめての雪山やスノーシューの企画、揃えております。今年こそは白銀の雪山登山へ!ゆるめの企画多いです。
◎おかげさまで【霞沢岳】【秋の奥秩父】【地図読み@高尾山】などは定員となっています。
キャンセル待ちの申請も受け付けておりますので、各コースの詳細よりお申込み下さい!
○月×日に高尾で地図読みやってー。などのご要望もできる限り応じます。お気軽に お問い合わせ 下さい。
みなさまのご参加お待ちしております!!