晩秋の七面山 その1

塩尻から甲府経由で下部温泉駅へ。

駅からバスに乗ります。

バスを降りて南アルプスプラザへ。

ここで東京時代のアルバイト仲間と合流、再会は5年以上ぶりでした。

積もる話を消化しつつ、南アルプスプラザでジビエカレーを食す。

しっかりした赤身の鹿肉がすごく美味しかったです。

今日はそのまま早川町内を車でアテンドしてもらいます。

自分的に全く未開の地なので心強い！ありがたやー。

で、七面山への2つの登り口を案内してもらってから赤沢宿へ。

こんなところがあるなんて全然知りませんでした…。

石畳と独特の意匠を持つ建築から趣きと歴史がひしひしと感じられる集落です。

この日はけっこうな雨！しかもこれから夜までもっと強く降る天気予報。

ここでいただくのは、まめもちと甘酒。

いまのところ食べてばかり。

このまめもちはほんと絶品でした、もちろん甘酒も美味しい。で、この炬燵…。外はしっかり雨。

だらけるわー。

ちなみにこのセット、某キャンプアニメで主人公がここを訪れた時に頼んだものと全く同じでした。たまたまです。

外を見ると時折ガスが薄くなり春木川を挟んだ対面に七面山が見え隠れ。

ここ、天気良かったらほんとに絶景なんじゃ…。

紅葉は少し前がピークだったようですが、その時期は混むんだろうな。

と、思っていたらお店の方から「前の週末は大忙し」だったことを聞いて、人気のある場所なんだなーと大いに納得。

この日はこのあと車で案内してもらいつつ、早川のことを聞かせてもらい、今日のお宿ヘルシー美里まで送ってもらいました。

ありがとう！

まずは登山口近くにある白糸滝へ。

滝の手前には徳川家康の側室お萬の方の像が、この「お萬の方」がこの滝で身を清めて七面山の女人禁制を解いたと言われています。

さて、登山開始。

この羽衣登山口から七面山の山頂までの標高差はおよそ1480m。

日帰り登山としてはなかなかの標高差。

まだ夜明け前。雰囲気ある参道を登っていきます。

1丁(約109m)ごとに古い丁目石と灯篭が。

苔？なのか…？

だいぶ空が明るくなってきました。

針葉樹に混ざる紅葉のが鮮やか。

東の山の上から朝日が顔を出しました、まぶしー。

23丁目、中適坊に到着。

肝心坊→中適坊→晴雲坊とだいたい10丁ごとに坊が建っていて、どこの坊にも参道を挟んで休憩所があります。

ですので休むペースはつくりやすいかなと思います。

足元にはブナの落葉がいっぱい。

お！視界が開けると晴天に雪をかぶった山々が！

もっと開けたところで遠くを見ると奥秩父の主脈。

期待していた以上の展望でした。

主要な山頂はほぼ全て同定できました。

眼下には昨日おじゃました赤沢宿。上からすいません。

いつも奥秩父から「富士山の脇にある山」としてみていた毛無山がこんなに立派な山だったとははじめて知りました。

ところどころに現れる標語。

初心に戻って今日は心から山を楽しみます。

35丁目付近まで登ってきました。ふと左側を見ると…

富士山！デカっ！！

道の脇には様々な種類の苔が、これは外山忍蘚。

あの特徴的な目玉(蒴)はないけど玉蘚。

英語ではその蒴を青りんごになぞらえてApple mossと呼ぶらしい。

一瞬気持ち悪い蛇苔。そのまんま蛇の模様だから蛇苔。

ふわっとした好きなコケのひとつ、富士之万年草。

全体にツヤのある鏡蘚。木の根元をびっしりと覆っていました。

これもふわふわっとした印象の這蘚。まだ他にも多くのコケが見られましたー。

今度は落葉がミズナラ一色に。

立派な門が見えてきました！

46丁目、和光門です。いよいよ山頂部に入っていきます。

門の横には注意書きが。

自分の持っている行動食は「生ぐさ物」なんだろうか？

とりあえずこの先では食べないでおこう。

もう一個注意書き。

ドーンと「下乗」？？

さっそくGoogleに聞いてみる。

あー乗り物から降りろってことなんですね。

馬で入っちゃだめってことでしょうか。

最近もそういう人いるのか？

門をくぐるとthe参道な坂道を進みます。

いざ七面山の中心地へ。

つづく