安達太良山のほんとの"ほんとの空"
青森から福島に移動して、更に二本松→岳温泉、お客さんと合流し→奥岳へ。安達太良山を目指します。

五葉松平まで登ると、そこそこ雪もあることが分かり一安心。
さらに暖かいけどわりと締まっていて踏み抜きもそんなになさそうなので、もう一安心。
おまけに今日はこんな天気図なので更に一安心。
the登山日和!楽しい登山ができそうです!

山頂をあとにして、峰の辻経由でくろがね小屋方面に下山します。
馬の背は雪が融けててアイゼン歩行は気持ち悪そうでしたが、峰の辻への下り斜面(一番上の写真)は固めのザクザクで快適なアイゼン歩行でした。

峰の辻で座って休憩+昼食。ポカポカ陽気です。
今回まぁまぁ登山者も多くていろんな人の足元をなんとなく見ていましたが、まぁ6本爪アイゼンってほとんどいない。
前爪ありの10or12本爪アイゼンかチェーンスパイク。
着脱早くて適度に効きもよくて好きなんだけどなー。
今日のコンディションならベストチョイスは6本だと思うけど…もはや主流じゃないっていうか、本格的な靴とアイゼンを揃えちゃう方が手っ取り早いのだろうか。
自分が道具屋で売ってた時は「6本で○○岳って行けますか」みたいな質問が多くて「いやいや12本ですよ」って言ってもなかなか買ってくれなかった記憶があるけど、少し時代が変わったようです。

ダケカンバの樹氷はほぼ融けて透明な氷がキラキラと輝いていました。
この木を最後のこの日の樹氷はおしまい。
この後は馬車道のショートカットをザクザクと降りるとあっという間にスキー場に戻れました。

無事下山!時間もたっぷりあるので、奥岳の湯に入って帰りました。
安達太良はたくさん来てるけどここに入るのははじめてでした。
源泉はくろがね小屋と同じですが、くろがね小屋ほど白濁はしておらず(たぶん)、pHはレモンと同じ2.5の強酸性です。
(ほぼ)無風快晴の安達太良山でした。ほんとの空はひたすらに青かったです。
過去に安達太良ではホワイトアウトからバッチバチの氷礫、立っていられない強風までいろいろと経験させていただきましたので…。
初心者の頃、雪山(ホワイトアウト)でも地図とコンパスって使えるじゃん!って思わせてくれたのも安達太良でした。
そして何度来ても空は白く…内心、ほんとの空は真っ白じゃねーか!って思ってました…すいません。
この企画は元々くろがね小屋泊1泊2日の募集でしたが、小屋の予約がちょっと遅れたせいで小屋が取れず…(くろがね小屋の人気を思い知らされました)。前泊日帰り行程に変更したのがたまたま吉と出ました。
でも前日はガスってなんにも見えないという天候だったようなので、結果オーライ。
こんなにも終日快晴、快適そのものの登山は久々でした。
天気にもお客さんにも恵まれ、安達太良山の魅力をまたひとつ知れた本当に良い登山でした。
ご参加いただきありがとうございました!!
八甲田に安達太良山、東北の山は本当にいいですね。遠いけどまた来たいといつも思わせてくれる山々です。