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開聞岳・霧島山

開聞岳・霧島山

天の逆鉾
天の逆鉾

11月下旬にガイドで九州の開聞岳と霧島山に行ってきました。

day1

夕暮れの開聞岳
夕暮れの開聞岳

前泊した指宿の宿からの夕景。開門岳の山頂付近にかかる雲はなかなか取れませんでしたが、これはこれで素晴らしい景色。

day2

開聞岳登山口
開聞岳登山口

翌日になってもなかなか開聞岳にかかる雲は取れず。そのくせこの時期にしては暑くてまるで夏山。さぁ登山開始です。

開聞岳3合目付近
開聞岳3合目付近

登山道は山頂まで一本道。

植物は南国を思わせる照葉樹やシダがメインで、時々こんなミニ切り通しのようなところがあったり。アサギマダラもたくさん舞っていました。

開聞岳5合目
開聞岳5合目

五合目ではじめて海側の展望が開けます。

開聞岳5合目からの展望
開聞岳5合目からの展望

長崎鼻がよく見えていますが、なんとなくどんより。

開聞岳山頂直下
開聞岳山頂直下

地山が露出しているところはしっかりと火山を思わせる山でした。6,7,8,9合目と順調に進み頂上直下。あと52m…急に具体的!

開聞岳山頂道標
開聞岳山頂道標

登頂!ガスガス。

開聞岳展望案内図
開聞岳展望案内図

山頂にはこんな変わった展望案内図。

キッコウハグマ
キッコウハグマ

5合目より上の登山道で咲いていたのはキッコウハグマ。いつの間にかそんな時期ですね。

開聞岳の梯子
開聞岳の梯子

こんなハシゴもあります。ロープ太いです。

開聞岳5合目からの展望
開聞岳5合目からの展望

帰り道の五合目からの展望は少しすっきりしてくれました。

開聞岳
開聞岳

無事下山。山頂の雲はかろうじて取れていました。一座目お疲れ様でした。

day3

えびの高原
えびの高原

さてさて霧島にやってきました。ここはえびの高原。

白紫池と甑岳
白紫池と甑岳

まずは足慣らしに池巡りコースに。

白鳥山山頂
白鳥山山頂

白鳥山から韓国岳。

白紫池と韓国岳
白紫池と韓国岳

百紫池と韓国岳。天気は上々。

韓国岳登山口
韓国岳登山口

池巡りを終えてえびの高原に戻り、いよいよ韓国岳に登ります。

韓国岳5合目
韓国岳5合目

登りにかかるとポツポツと雨が降り出し、レインウェアを着る羽目に。五合目まで登ると…もう真っ白です。

大浪池
大浪池

頂上付近までくるとガスは薄くなってきましたが今度は風が強い!

水を湛える大浪池。

新燃岳と高千穂峰
新燃岳と高千穂峰

新燃岳と高千穂峰が見えてます。高曇りっぽくなってきた。

韓国岳山頂道標
韓国岳山頂道標

韓国岳登頂!

韓国岳3合目付近から北を見る
韓国岳3合目付近から北を見る

下山にかかるといままで全然見えなかった周囲の山々がパァーっと現れました。なんだこの天気は。

左から白鳥山、白い硫黄山、台形の甑岳。

今日の風速と天気
今日の風速と天気

下山してえびの高原エコミュージアムの表示をみたらこんなでした。 雨のち曇りのち晴れ。確かに!

 

エコミュージアムを見学した後はせっかくなので霧島神宮を参拝します。

霧島の空
霧島の空

霧島神宮に立ち寄り。きれいな空。

霧島神宮の紅葉
霧島神宮の紅葉

境内の紅葉は良い状態でした。

霧島神宮の参道
霧島神宮の参道

神社はこのアプローチがいいですね。

霧島神宮勅使殿
霧島神宮勅使殿

本殿、拝殿の更に前の勅使殿が一般的に参拝するところでした。極彩色と朱がきれいです。

霧島神宮ご神木
霧島神宮ご神木

ご神木も巨大。樹齢800年、幹回り7.2m、高さ38m。

参道などにも樹齢150〜200年クラスがゴロゴロ。

day4

高千穂河原の鳥居
高千穂河原の鳥居

さぁ最終日。

今日は天孫降臨の地、高千穂峰の山頂を目指します。鳥居のある高千穂河原を出発。

霧島神宮古宮址
霧島神宮古宮址

鳥居をくぐり数分奥へ進むと階段の上に更に鳥居が。

ここは以前霧島神宮があった場所で、13世紀の大噴火で焼失し、昨日訪れた現在の場所に移りました。

 

最初の鳥居からも遊歩道が延びていますが、ここを経由してからでも登山道に取り付けます。

 

 

ススキと御鉢
ススキと御鉢

光るススキの奥に御鉢が見えてきました。

高千穂峰は前衛の御鉢という山を越して更にその奥です。

御鉢への登り
御鉢への登り

ちょっと!正面からの日差しはキツイ。暑く、そして眩しい。

ここまではスコリア(軽石)、ここから溶岩の岩場です。

溶岩らしいザラザラのスーパーフリクションで快適な登り。

遠くに桜島
遠くに桜島

少し登って振り返ると桜島が!噴煙上がってます。左には大隅半島の高隈山地も見えています。開聞岳は見えず。

御鉢
御鉢

御鉢の上まで上がってきました。名前の通りこんな御鉢型です。

 

過去にここから年度も噴火が起こっており、高千穂河原の以前の霧島神宮(古宮)を焼いたのもここからの噴火です。

御鉢と高千穂峰
御鉢と高千穂峰

御鉢の縁を進みます。内部にはなにやらモコモコした木々、これがミヤマキリシマです。花の時期には御鉢内部がピンクに染まるんでしょうね。

 

奥に目指す高千穂峰が見えてきました!

御鉢のミヤマキリシマ
御鉢のミヤマキリシマ

御鉢から更に進んで高千穂峰との鞍部到着。

御鉢を振り返ると斜面にはミヤマキリシマがびっしり。咲いてるときにまた来なきゃ。

鞍部に建つお宮
鞍部に建つお宮

鞍部には鳥居とお宮が。ここには登山口で立ち寄った古宮址に移る更に前の霧島神宮があったらしい。

10世紀ぐらい噴火で焼失したとのこと。

 

当然今とは規模は違うにせよ凄いところにありましたね。

高千穂峰
高千穂峰

鞍部から30分ほど登って登頂!天孫降臨神話の山、高千穂峰に登頂です。

 

天孫降臨とは天孫「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」が天照大神の命令で高天原からここ日向の地に降臨したことを言います。

その場所がここだったとのこと、日本神話です。

 

すぐそばに「天孫瓊瓊杵尊降臨之霊峯」という立派なプレートがケルンに埋め込まれていました。

天の逆鉾
天の逆鉾

これがかの有名な天の逆鉾。空は快晴。

 

瓊瓊杵尊がこれ以上鉾を振るうことも無いようにとここに突き刺したという話。

そして幕末の英雄・坂本龍馬は新婚旅行で訪れた際に悪ノリしてこれを引っこ抜いたとのこと(ご本人談)。豪傑ですね。

 

高千穂峰から韓国岳方面
高千穂峰から韓国岳方面

火山灰でグラデーションになっている新燃岳、その奥に昨日登った霧島山の最高峰・韓国岳。

最終日に素晴らしい景色を堪能できました。

 

 

それでは下山にかかります、ルートは往路を戻ります。

御鉢
御鉢

 

下りはじめると眼下に御鉢。ほんとに見事なお鉢型。

 

御鉢の縁を歩く時は風が強く吹くので火口側に落ちないように注意が必要です。この日も帽子を飛ばされている人がいました。

御鉢を下り終える
御鉢を下り終える

わりと人が多い日でしたが、岩場の下りはどこでも降りられるのでサクッと下れました。

ミヤマキリシマ
ミヤマキリシマ

ところどころにミヤマキリシマの狂い咲きが。

 

下山し高千穂河原ビジターセンターでちょっとお勉強をしてからいざ温泉へ。

ラムネ温泉
ラムネ温泉

下山後の温泉はラムネ温泉!

ラムネ温泉 仙寿の湯
ラムネ温泉 仙寿の湯

仙寿の湯、入浴料300円。地元感強め。

ラムネ温泉 仙寿の湯
ラムネ温泉 仙寿の湯

誰もいなかったので撮らせていただきました。

内風呂も明るく開放的、露天風呂もありました。昼間の温泉は最高ですね。

ラムネ温泉 飲泉所
ラムネ温泉 飲泉所

ここのお湯は飲めます。味はラムネ味…ではないですが、わずかに炭酸が感じられました。美味しいと言えば美味しいかな。


鹿児島と宮崎の山々を歩いた4日間。

 

移動日の初日は知覧に行って第二次世界大戦中の特攻隊関連の施設を巡りました。

沖縄に向かう彼らが最後に見たのは開聞岳の雄姿でしょう。本当に素晴らしい姿の山でした。

 

そして霧島山はまさに火山の博物館。

痕跡や現在進行形も含めて火山の作る景色や形や色をこれでもかってくらい見ることができます。

これでミヤマキリシマも咲いて、固有種のノカイドウもあって、冬には霧氷!

ポテンシャルが凄すぎる…

ということでまだまだ見ることができていない姿がたくさんありそうな山なので、またまだ見ぬ魅力に触れに訪れてみたいと思います。