鹿島槍ヶ岳 その2
day2 つづき

鞍部の雪溜まりの近くにはウメバチソウ。
仮雄蕊の先の腺体(ちっちゃい白や黄色の丸いもの)の数が少ないのでコウメバチソウか?
ウメバチソウは場所によっては数も多いので「なんだウメバチソウか」なんてなりやすい花かもしれませんが、よーく見るとすごく繊細なつくりで感激します。

岩場を登って鹿島槍ヶ岳南峰に戻りました。ここで少し岩の観察です。
白い岩の中に楕円形の黒い岩が入り込んでいます。
これは暗色包有岩というもので玄武岩マグマが固まったもので、周りの白っぽい部分は黒部川花崗岩で花崗岩マグマの固まったものです。
温度の低い花崗岩マグマの中に高温の玄武岩マグマが飛びこんで急冷され外周が固まったものがこの黒い部分とのこと。
マグマがマグマで急冷されると言われもなかなかピンときませんよね、自然界では人間のスケールでは理解し辛いことが日常的に起こっているようです。