奥穂高岳 その2
8月中旬の奥穂高岳。
![雲海と日の出](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i37928923aa3c1832/version/1599025259/%E9%9B%B2%E6%B5%B7%E3%81%A8%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%87%BA.jpg)
小屋を出た直後が急な岩場になっており、集中力maxでスタートします。
こういう場所では体力が充実していて体がキレキレに動いたとしたも急がないのが鉄則。
梯子や鎖が続く難所をクリアし平坦なところに出ると、東の空から陽が上がってきました。
![ジャンダルム](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i8b8b70957b7d9e82/version/1600840172/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%A0.jpg)
景色を見ながら歩みを進めると、順調に奥穂高山頂に到着です。
まず目に飛び込んでくるのはこのピーク、穂高岳を守る前衛の山「ジャンダルム」。
展望は抜群だったので、各方面の展望図をどうぞ。
画像の横の < > を押すと山名が表示されます。
![常念山脈](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i4331bc2c658f485b/version/1600841735/%E5%B8%B8%E5%BF%B5%E5%B1%B1%E8%84%88.jpg)
ザイテングラートを下ります。
数年前にここで立て続けに事故が起こりましたが、どうしてそうなったのか?そんなに危険なところではありません。
とにかくしっかり整備されていますので、気を抜かなければ事故は想像しずらい場所です。
結局は何かしら人的なミスがあったということはほぼ間違いないと思いますが。
落石を起こさないよう確実な足さばきで丁寧に下れば大丈夫。
秋の雲が上空を覆い始めました。
低気圧が近づいている前兆でしょうか。
![涸沢ヒュッテ夕食](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/i93a159cf75271a65/version/1599025689/%E6%B6%B8%E6%B2%A2%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%83%E3%83%86%E5%A4%95%E9%A3%9F.jpg)
予定よりも少し早くお昼前に涸沢に到着しました。
一般的には少し休んでから上高地まで5~6時間の下山が待っているのですが、今日の行動はここまで。
ゆとりのある行程というのはこういうこと。
涸沢のテラスで穂高を眺めながらのんびりするというのは登山者であれば憧れの時間なのではないでしょうか?
昼過ぎにゴロゴロと雷が鳴り、雨も降ったり止んだりでしたが。
すぐに建物に入れるので安心。
そしてこの日は土曜日だったのですが、人も少なく、いいのかな?というぐらい広々快適な涸沢ヒュッテでした。
day4
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=990x10000:format=jpg/path/s7cec2b1411caf435/image/if946a5c5f13d4edf/version/1598928894/image.jpg)
下山の日、雲が多くて山が赤く染まるモルゲンロートにはならず。
朝の出発前にあまりに人がいなかったので慣れないパノラマを撮ってみる。
なんとなく行程を見ると、ゆとりあり過ぎない?と思われるこの奥穂高岳の3泊4日。
実はしっかりと涸沢、穂高を楽しむのにちょうどいいんです。
この時期は昼過ぎから雷雨もあり必ずしも予定通りの行動ができるとは限りません。
今回は実際に毎日雷雨がありましたが、全て避けられました。
条件が良かったということもありますが、なんと奥穂高岳山頂に1時間半もいました。
涸沢からの景色も行きと帰りでこれでもかというぐらい堪能しました。
心ゆくまでという言葉がありますが、まさにそれ。豊かな山での時間そのものだと感じました。
そして上高地や明神を山への通過点と思っている人が多い!
こんなに勿体ないことはないと常々思っていて、来シーズンは上高地をしっかり歩いてから山に向かうような企画ができればと考えています。