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新型コロナウィルス対策と注意点

新型コロナウィルスへの対応と注意点

穂高連峰南岳付近の稜線
穂高連峰南岳付近の稜線

今回は新型コロナウィルスに関する情報です。

しばらくの間は以下のことに留意しながらの登山をお願いすることになります。

また、登山に役立つ情報として山小屋や交通機関の情報をまとめたサイトのリンクを一番下に貼っておきますので、ぜひご活用ください。 

 

では、少し長いですがお読みいただければと思います。

 

 

◎マツウラ企画では新型コロナウィルス感染防止策としてガイド山行にご参加いただく皆さまに以下のことをお願いしています。

※全ての登山者に対して、こうすべきという指針を示しているわけではありません、あくまでもマツウラ企画の山行にご参加いただく際のガイドラインとなります。

 

・37.5℃以上の発熱がある場合の参加自粛

・公共交通機関などでの移動中などはマスク着用、ただし歩行中のマスク装着は不要。

・登山中はガイドも含めた全メンバーでお互いに、最低でも1mできれば2mほど距離を取る。

・休憩中も人との距離に気をかける、行動食などの共有(あげたりもらったり)をしない。

・アルコールスプレーやジェルは各自で持参する。

 

では各々について説明させていただきます。

 

平熱以上の発熱がある場合の参加自粛

コロナ禍でなくとも当たり前のことなんですが、当日の朝に発熱があった場合は参加をお止め下さい。

また実施日の2週間以内に平熱以上の発熱があった場合も参加を自粛して下さい。

キャンセル連絡時はその旨を必ずお知らせ下さい。

 

 

・公共交通機関などでの移動中や密集を避けられない休憩場所などではマスク着用

登山で他の土地にお邪魔するわけですから、そこで感染拡大をしてしまってはまずいですよね。

ここはみんなで登山者のモラルの高さを示しましょう。

また、雨の日の登山などでは屋根のある休憩所などでどうしても人が密集してしまうこともあると思います。

そういう時に備えてマスクは必ず携行することにしましょう、できれば複数枚が望ましいですね。

 

・歩行中のマスク装着は不要。

歩いている時のマスク着用はお願いしません。

これには熱中症など別の危険が伴います。

その分次の説明で示す通り、お互いの距離はしっかり取るようにしましょう。

 

もちろんどうしてもマスクを常にして歩きたいというのであればそれ相応の工夫で対応できるかと思います。

例えば、

・マスク自体を熱のこもり辛く、息苦しさがあまりないタイプを使う。

・水分の補給を適正量よりも多めに取ることを心がける。

といったことに留意できればそれも良いかと思っています。

適正な水分量などはお聞きいただければアドバイス致します。

 

 

・登山中はガイドも含めた全メンバーでお互いに、最低でも1mできれば2mほど距離を取る。

飛沫感染をできる限り防ぐために、いままでよりも少し意識して距離を取りましょう。

お互いが手を広げても触れない距離ぐらいが良い目安かと思います。

どうしても前の人にぴったりついてしまう癖がある方がいますが、これは元々危険な行為です。

後ろの人の視野も狭まってしまいますし、前に人を焦らすことにもなります。

 

また、前の人のストックが当たっただなんだとお客さん同士が揉めるトラブルがあると聞いたことがありますが…

そんなのは後ろの人が距離を取ればいいだけの話だと思います。

この機会に適切な距離で歩く良い癖をつけて下さい。

 

また、すれ違いの際も幅がある場所であれば対向の登山者に留意し道の端の方を歩く。

それでも危険が伴うようであれば立ち止まって安全なところで距離を取る、などが好ましい行動といえます。

もちろん基本的にガイドが注意喚起はしますが、グループで大きめに距離を取っていればやはり各自が意識しないといけません。

足元ばかり見ていては距離を取ったり、行動を止めたりという対応が上手くできないと思います。

キツイ時も数歩に一回は首をあげて周囲に気を見るということが必要になります。

実はこれも元々登山には大事なスキル(情報集能力、早期の危険察知)だったりしますので、この機会に癖をつけてしまいましょう。

安全面だけでなく、花や動物を見つけたり、遥か遠くに見える山に気づいたり。思わぬ副産物があるはずです。

 

 

・休憩中も人との距離に気をかける、行動食などの共有(あげたりもらったり)をしない。

なんとなく気が緩んでしまいそうな場面ですが、感染リスクは歩行中よりも高いと思います。

ぐっとこらえて注意を継続して下さい。

食品だけでなく、物の受け渡しなどでも注意が必要です。

 

 

・マスク、除菌スプレーやジェル、除菌シートは各自で持参する。

ヘッドランプやレインウェアなどと同じく、これからの登山の必須装備と考えて各自で携行して下さい。

手を除菌するスプレーやジェルはザックのすぐ出せる場所に入れておくようにしましょう。

また、宿泊を伴う登山の場合は体温計も各自でご準備お願いします。

このようなものが当面は必須装備になってきます。
このようなものが当面は必須装備になってきます。

 ◎新型コロナウィルス感染拡大への対応として各山小屋から様々なお願いが出されております。当然ではありますが、こういったルールは必ず守るようにします。

 

一般的には…

・宿泊日の1~2週間前から体温測定などの体調管理実施する

・到着時の検温

・代表者だけでなく宿泊者全員の個人情報の提出(名前、住所、連絡先など)

※受付時の混雑を回避するため事前に必要事項を記入し持参することが推奨されています。

・マスク、消毒液等、体温計の持参

というような内容が多いようです。

 

また中には、

・寝具は提供せず、寝袋と個人用マットの持参をお願いする

という小屋もあります。ちょっと荷物が増えてハードルが上がりますが、休業を決断する小屋も多い中、

営業続行のための苦渋の決断だと思います。

 

今後のような山小屋は増えていくかも知れません。

夏用のシュラフとちょっと良いマットを買えばそこまで大幅に重量が増えるわけでもありません。

これも、飯豊山や朝日岳などいわゆる避難小屋泊へのステップだと思い、この機会に慣れてしまえばいいと思います。

こういった装備について後日ブログで書こうと思ってます。→急を要する場合はこちらからお問い合わせ下さい。

 

また、布団は提供するがシュラフ用のインナーシーツを使っての布団利用が前提で、

そのインナーシーツの持参をお願いしている小屋もあるようです。

あんまり聞きなれない方も多いと思います。

どんなもの?と思ったらこちらをクリックしてみて下さい。

(モンベルのページが開きます、○○シーツという商品がインナーシーツです。)

 

以上のように山小屋毎に注意事項は異なります。

必要な情報はガイドメニューの各コース詳細に記載するようにしています。

不明点などがありましたら遠慮なくお問い合わせ下さい!

お問い合わせフォームはこちらをクリック

 

 

◎山小屋や交通機関の情報がまとまっているサイトを紹介します。

 

とても良くまとまっていて、この3つを見ればほとんどの情報は網羅されていると思います。

その他には現地の行政のホームページなどで最新情報の確認すれば間違いないでしょう。

タイトルをクリックするとそのサイトに移動します。

最新の正しい情報をチェックして登山計画にお役立て下さい。

 

ヤマケイオンライン 全国の山小屋営業情報&交通機関の運休情報

 

YAMAP 2020年の山小屋休業情報・各地の登山自粛要請

 

山歩みち 新型コロナウイルス対策をしている山小屋を応援したい!情報まとめ

 

※追記 日々変わる実情の中で実際の情報とずれも出てきているようです。最新情報は各山小屋のwebサイトをチェックまたは直接問い合わせて情報収集することをお勧め致します。

 

こういった情報の収集も今後とっても重要な要素になってきます。

いってみたらやって無かった、下山したらバスが運休だった…

という最悪の事態にならないように。

 

※2021年追記

上記の3サイトもページはそれぞれ2020年の9月頃で更新を終了しております。

コロナ禍で山小屋の休業や交通機関の運休がまだ続いている山域もあります。

山に入る場合の宿泊や交通機関は山小屋や地元の交通機関に問い合わせて最新の情報を収集するように努めましょう。

目的の山が属する行政(市役所や役場)に問い合わせると最新で正確な情報が手に入る場合もあります。

 

◎さいごに

感染防止と経済活動の両立には全世界の人たちが頭を悩ませそれぞれ決断をしています。

どれが正しくどれが間違っているということではありません、例えどんな結果が出ようと全面的に批判できる決断など無いと思います。

 

休業を決めた山小屋や交通機関がまた営業を再開できることを願い、

感染をこれ以上拡大させないことと、営業を決めた山小屋等を適切に利用し続けることの両立が

いま我々登山者にできることだと考えています。

 

新しい日常を受け入れながら、健全な心と体でいるために正しい準備と知識で山にいきましょう!